CA Log
CA Log #20
知ってはいるけど
本当は分からない話
2020.10.13
今日は、内心ドキっとする(かもしれない)話をしたい。ある日突然、上司に「今日からきみ、コンテンツマーティング担当になってくれないか?オウンドメディアを使って」と言われたら「えっ!?」と戸惑う人も多いのではないか。「コンテンツマーケティング?オウンドメディア?」。言葉では知っていても、いざ自分が担当するとなると、分からないことばかりで自信が持てないものだ。
「コンテンツマーケティング」とは、ユーザーにとって価値ある質の高いコンテンツを発信し、潜在顧客を見込み客へと育てること。そうして商品やサービスのファンになってもらうことで多くの収益を獲得するマーケティング手法だ。
「オウンドメディア」とは、コンテンツマーケティングを発信する「自社所有のメディア」のことで、会社のWebサイトなどが上げられる。
では、どう顧客へ発信するのが効果的なのか?
デジタルマーケティングが重要視されている今、プロモーションにおいても企業と顧客の共創が強く語られるようになり、顧客への「自分ゴト化」へつながるコンテンツ配信にオウンドメディアが利用されている。
設定したペルソナに対して自社商品・サービスの魅力をリアルな利用シーン、例えば「普段より大切な日の〇〇」や「こういう時いつも困る〇〇」など、ライフスタイルと関連させて訴求し、消費者の気づいていなかった潜在的欲求を刺激していく。興味関心がなかった商品やサービスを「自分が必要としていたもの」だという気づきに変え、潜在顧客を見込み客にしていくというわけだ。
最近では「新しい生活様式」も浸透し、コロナ禍での日常生活や価値観などが見直されることが多い。実際の来店が減り、顧客の消費行動はデジタル中心へとシフトしている。弊社が担当する企業も「新常識」を反映したペルソナ・カスタマージャーニーへと迅速に変更させている。マーケティングも前提条件を疑い、柔軟に対応すべきなのだ。
コンテンツマーケティングで重要なことは「続ける」ということだ。発信が途絶えてしまうと、その商品・サービスは「休業」状態なのかと思われるだろう。活発でない印象をもたれ、やがて忘れられる。
効率的に長く続けるためにも、コンテンツを制作しやすい仕組み作りや、リソースの確保なども「コンテンツを制作すること」と同じくらいに重要だ。
消費されるWeb広告とは違い、続けたそのコンテンツは資産にもなり、顧客を増やし続けるコンテンツにもなり得る。見込み客や顧客が増えると、商品・サービスの評判、口コミや比較サイトなど、企業によるコントロールがむずかしいグループが形成される。
グループから寄せられる感想・使用感・価格など、ポジティブな投稿は「企業の発信する情報」以上に強力だ。顧客の心を動かし、商品・サービスをシェアし、拡散したくなるコンテンツ制作が、最も効率の良いコンテンツマーケティングと言っていいだろう。
コンテンツマーケティングは早急な収益を見込めるモノではない。長い時間をかけて信頼を勝ち得ていくため、結果的に見ると企業としてLTV(顧客生涯価値)は高いように思える。
企業がコンテンツマーケティングに期待する重要なことのひとつは、一般人の口コミや投稿だ。普通の人の意見や行動、発信が売り上げに影響していく。コンテンツマーケティング初心者の方も、その一般人としての興味や感覚がとても大切になってくる。だから担当者に任命された方も、まずは初心者でも大丈夫なので、なによりもその一般感覚を活かしてトライしてみていただきたい。自分のセンスを信じて自信をもって、がんばってください、と申し上げる。もし、どうしてもお悩みなら、こっそりお問い合わせを。
こっそりとベストなアドバイスをして差し上げたいと思う。